
安藤 努
担当科目 | 研究テーマ |
機械要素Ⅰ 機械要素Ⅱ 熱力学Ⅱ 流体機械 基礎製図 航空宇宙設計製図 計測工学特講Ⅰ(大学院) |
強磁場を利用する磁気科学・技術 コロイド分散液の動的特性に関する研究 羽根なし撹拌機に関する研究 磁場下の導電性流体流れに関する研究 |
資格 | 教授 博士(工学) |
学歴 | 千葉大学工学部機械工学第二学科 1991年卒業 東北大学大学院工学研究科機械電子工学専攻博士前期課程 2001年修了 東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻博士後期課程 2003年修了 |
取得学位 | 博士(工学) |
専門分野 | 電磁流体力学,磁気科学,コロイド物理工学 |
居室 | 12号館406号室 |
メールアドレス | ando.tsutomu(の後に「@nihon-u.ac.jp」をつけてください) |
研究室URL | http://www.me.cit.nihon-u.ac.jp/lab/ando/ |
研究室の構成と方針 | 流体力学・電磁気学・コロイド物理化学を基盤とした物理現象理解の基礎研究から工学利用を目指した応用研究までを行なっています.これまでの講義主体の座学と異なり,一つのテーマに向き合って「何故? どうして?」を追求することで更なる知的好奇心が湧き,知の探検を楽しめればと考えています.研究においては学生の主体性を尊重し,教員はサポートに徹するよう努めています。 |
研究内容 | (1) 磁場下の導電性流体流れに関する研究 水銀や高温溶融鋼などの導電性流体は電気を通すため,電磁誘導を利用して流体そのものを駆動させることが可能で,これを電磁ポンプ(MHDポンプ)といいます。鉄心が不要な高温溶融金属用の回転ねじれ磁場誘導型電磁ポンプの開発を実験と理論・数値解析の双方から行っています。 (2) 強磁場を利用する磁気科学・技術 超電動マグネットによる強力な磁場の中では,磁場に反応しないと思われている物体が磁場に反応します。例えば,水は磁場に反発して浮上します。この強磁場による磁気力を利用することで様々な興味深い物理現象が得られます。磁気アルキメデス浮上による色ガラス小片の磁気分離,金粒子の三角格子構造,ガラス粒子のチェーン構造,水の対流の抑制や促進などがあります。これらの物理現象を工学的応用研究に結び付けるための研究を数値解析と実験によって取り組んでいます。これら超電導マグネットを利用する一連の研究は,(独)物質・材料研究機構と共同で行なっています。 (3) コロイド分散液の動的特性とその応用 液体中に微粒子が分散しているコロイド分散液は様々な特徴的な構造形成や動的挙動を示すことが知られています。これら興味深い現象は,分散液中のコロイド粒子がブラウン運動することの他に,van der Waals力や静電力のいわゆるDLVO力が作用することに起因するといわれています。しかしながら,これら物理現象の物理が未だ明らかにされていないものもあります。研究室では数値計算を利用してこれら物理現象を解明することに取り組んでいます。工学的応用としては,最近水ビジネスなどで注目を集めている膜ろ過プロセスにおける複合的非線形問題に対して,数値シミュレーションによるアプローチでファウリング現象のメカニズム解明に取り組んでいます。 磁石に反応する磁性流体もコロイド分散液の一つです。磁性流体は現在デバイスアートとしても注目されています。この磁性流体の動的挙動と新規応用について実験と数値解析の両面で取り組む予定でいます。 (4) その他の電磁気学的研究 脳科学や脳医学の分野で,非侵襲的に脳活動を一時的に刺激する方法として経頭蓋磁気刺激法(TMS)が注目されています。磁場を脳底部まで浸透させることでアルツハイマーやその他の脳神経疾患の新しい治療法につながる研究を高知工科大学・東京大学と共同で始めたところです。 |
実験装置 | |
その他 | |
研究者情報データベース | https://kenkyu-web.cin.nihon-u.ac.jp/Profiles/93/0009281/profile.html |